2024年12月13日金曜日

【速報】昨日の控訴人の反論書面に対し、翌日の今日、被控訴人筑波大から再反論の書面が提出(24.12.13)

ブログ再開の第1報:昨日12月12日の控訴人の準備書面(4)の報告こちら

昨日12月12日、控訴人(平山朝治)は、これまでに被控訴人筑波大から出された準備書面(1)(PDF)、準備書面(2)(PDF)に対する反論書面である準備書面(4)(PDF)を提出したところ、さっそく被控訴人筑波大から再反論書面の準備書面(3)(来週16日の期日で正式に提出後にブログアップの予定)が出された。

これまで、被控訴人筑波大は、自分たちの主張書面をしぶしぶ、しかも最低限の分量で(1審の答弁書は2行だった>こちら)、しかも〆切に遅れることはあっても(実際、準備書面(2)の〆切は11月6日だったにもかかわらず、提出されたのは控訴人から11月25日の以下の催促を受けた2日後の11月27日つまり3週間遅れだった)、このたびは自ら進んで、しかも控訴人の主張書面提出の翌日に反論書面を書いてくるなんて前代未聞の出来事である。

つまり、本裁判は私たちが睨んだとおり、クライマックスに差し掛かっており、その事態の重大性を被控訴人大学もひしひし感じたのだ。
これに対し私たちのやることは、被控訴人大学のこの再反論書面にトドメを刺すことである。



【再開のお知らせ】平山朝治筑波大学教授VS筑波大学&AKS(現Vernalossom)の学問の自由侵害裁判のリーチ(24.12.12)

 平山朝治筑波大学教授VS筑波大学&AKS(現Vernalossom)の学問の自由侵害裁判は、
2021年6月18日に東京地裁に提訴(>報告)。
9月8日に第1回期日(>報告)。
そこまでの情報をブログにアップしたが、その後、ストップしてしまった。

その後の経緯をかいつまんで紹介する。
3年余りの審理で、裁判所は原告が求める被告らの関係者の証人尋問を全て却下(この時点で判決の方針を示していた)、
2024年3月27日は予想通りの原告の請求を棄却。
舞台は高裁に。来週、同年12月16日(月)11時半、第3回期日の予定。

本日、それに向けて、原告(控訴人)からかなり長文の書面を提出(以下が目次と別紙1~3)。
これは、提訴以来3年間を集大成して勝負に出たもの(より正確には、311以後の日本社会の人権のゴミ屋敷に対し、再建のための法律論を整理したもの)、いわばこの裁判にリーチをかけたもの。
次回12月16日でこの裁判はクライマックスを迎える(法廷は東京高等裁判所8階809号>地図)。
裁判のこの間の経緯の詳細は>平山朝治原告本人のブログ


控訴人準備書面の全文PDFこちら

目次



別紙1~3
本件論説の経済学論集掲載・削除、リポジトリ登録・削除についての裁量の有無・範囲

本件論説の経済学論集掲載・削除、リポジトリ登録・削除の各処分の判断基準について


本件論説の経済学論集掲載・削除、リポジトリ登録・削除についての裁量の有無・範囲






2021年9月8日水曜日

【報告】本日、第1回弁論。被告筑波大学とAKS(現Vernalossom)は出廷せず、共に1~2行の答弁書のみ提出。次回期日は10月27日(水)午後1時30分(21.9.8)

    東京地裁の傍聴席のセッティング(2020年6月2日NHKニュースから)

予定通り、9月8日(水)午前10時から東京地裁で第1回の裁判。
本来なら、ここで原告、被告の両当事者(または代理人)が登場し、訴状とこれに対する答弁書で、被告が何を争うのか、裁判の争点が示される。
しかし、この日、原告は原告本人と代理人が出廷。これに対し、被告は筑波大学もAKS(現Vernalossom)もともに、本人代理人そろって欠席、出てきたのは、裁判の争点について、2行と1行の「追って準備書面で認否する」だけの答弁書(以下の画像の通り)。
しかも、被告
Vernalossomの答弁書は、筆頭訴訟代理人の捺印ない未完書面。
これでは、被告が何を争うのかさっぱり分からず、肝心の裁判の争点は全く示されなかった。
もちろん、提訴直後に原告の論説が公開されていたリポジトリのダウンロードページが消去された問題も(その詳細は->こちら)、原告がその理由説明を求めた(原告準備書面(1))のに対し、何の説明も示されなかった。

本日の手続の概要

原告は、訴状訴状訂正申立書準備書面(1)を陳述。

欠席の被告両名は、以下の答弁書を擬制陳述。

次回には、被告両名から、訴状訴状訂正申立書の請求原因(訴えを基礎づける主張)に対する認否と反論を準備。
これ真っ当に準備したら、ここで、
被告が何を争うのか、裁判の争点が初めて示されることになります。請うご期待のほどを。

次回第2回の弁論期日

10月27日(水)午後1時30分。法廷は同じ6階631号法廷。

本日の被告の振舞いに対する原告代理人の感想

もともと、国立大学の筑波大学は行政機関の1つとして、民間の組織以上に、法令遵守(コンプライアンス)が求められる。つまり組織の行動にあたっては、事前にその適法性について検討した上で行動することが求められる。大学の研究者から、彼の論説をリポジトリから削除した大学の行為
コンプライアンスに違反しているのではないかと具体的な根拠を示して問われたが本件事件だ。だとしたら、その問いに対し、筑波大学は、自身の行為がコンプライアンスに違反していないことを質問者に対し、具体的に説明する責任がある。それを実行しない限り、いくら「コンプライアンスを推進する」ぞと規則(->こちら)を作り気勢をあげたところで、絵に描いたもちにすぎない筑波大学が本当に「コンプライアンスを推進する」決意があるかどうか、説明責任を誠実に果そうとしているかどうかは、本件のような生きた、具体的な問題を通じて判明する
この意味で、筑波大学は、今日、ペラ1枚足らずの答弁書という自らの行為によって、裁かれた。

関連情報               

・6月18日の提訴の報告 ->こちら             
・訴状 ->こちら

提訴直後に原告の論説が公開されていたリポジトリのダウンロードページが消去された問題
 ->こちら  
・本件事件の経過年表 
->こちら 
原告の陳述書 
->こちら 


被告筑波大の答弁書 PDFは->こちら

被告Vernalossomの答弁書 PDFは->こちら



 

2021年9月1日水曜日

【報告】本日、被告筑波大学から2行の答弁書が提出(21.9.1)

 本日、被告筑波大学から答弁書が提出。

原告は、今年3月4日に、学問の自由の侵害に対し筑波大学を提訴すると公に宣言(そのブログは->こちら)。
6月18日の提訴直後に記者会見を開き(その動画を20日に公開->こちら)、全64頁の訴状も公開している(こちら)。

裁判所からの第1回期日の連絡(->こちら)も、7月15日頃に届いている。

事前に、これだけ情報が伝わり、6月20日頃には訴状の内容も分かっていたはずなのに、それから2ヶ月以上も経った本日(9月1日)、筑波大学が全64頁の訴状に対し答弁してきたエッセンスは次の2行だけ。

たったこれだけ言うために、2ヶ月以上も費やしたのだろうか。
原告、原告の論説に対する筑波大学の組織運営がコンプライアンス(法令遵守)に違反しているとその責任を追及している以上、これを受けて立つ
筑波大学は、みずからの運営がンプライアンス(法令遵守)に違反していないことを、明確に説明する責任がある。
しかし、この間、筑波大学はその責任を果さず、ズルズルとお茶を濁してきたから、原告は我慢の限界に達し、提訴するしかないと決意した。

しかし、 筑波大学は提訴されようがされまいが、自分たちが説明責任を果さない姿勢は不変であると、その態度を、この答弁書でも首尾一貫させた。見事というほかない。

だとしたら、これはもう、「大学失格」、公の存在であることを忘れた私物大学。
そんなものには、退場してもらうしかない。
 

そう思うのは、私だけだろうか。 

2021年8月31日火曜日

提訴で提出した証拠の説明書

 以下は、6月18日の提訴の時に提出した証拠(書証)の説明書です。全文PDFは->こちら

このうち、最も重要な原告の陳述書(甲1)は->こちら






本件事件の経過年表&原告の陳述書

 以下は、原告平山朝治と被告筑波大学、被告AKSとの学問の自由の侵害をめぐる紛争について、時系列にまとめた年表です(拡大は→年表をクリック)。全文のPDF->こちら

年表の一番右の証拠(甲号証)の詳細は->証拠説明書を参照。

最も基本的な証拠である原告の陳述書(甲1)は->こちら


2021年7月22日木曜日

【報告】提訴直後に原告の論説が公開されていたリポジトリのダウンロードページが変更(消去)された問題で、真相解明を求める書面と証拠を提出(21.7.22)

本日、題名の問題で、原告準備書面(1)とその証拠である原告陳述書(2)ほかの証拠を提出しました。

原告準備書面(1)のPDF->こちら。原告陳述書(2)のPDF->こちら。証拠説明書(3)のPDF->こちら

本年6月の提訴まで、原告の論説が公開されていた筑波大学のリポジトリのダウンロードページは以下の通りで、そこからダウンロードしたファイルを開くと<一時公開を停止>と表記されていました。

しかし、提訴後、この「一時公開停止」と書かれたファイルのダウンロードページが、以下のように変更されてしまいました。これでは原告の論説が<一時公開を停止>中なのかどうかさえ分かりません。

この画面には、原告の論説に関する情報は全くありません。つまり、<一時公開を停止>中にもかかわらず、外部の人には、原告の論説は筑波大学のリポジトリから永久に追放されたかのように、その存在が抹消されてしまいました。

筑波大学は、こんなひどい、むごい仕打ちをなぜしたのでしょうか。それは原告が筑波大学を提訴したから、それ以外には思い浮かびません。

原告が筑波大学を提訴に及んだ最大の理由は、原告の論説の扱いをめぐって筑波大学は学問の自由の侵害をしているのではないかという原告の疑問に筑波大学は真摯に答えるという説明責任を果そうとしなかったからです。そこで、いざ提訴したら、筑波大学が、真っ先にやったことは、原告の疑問に答えるという誠実な態度とは間逆の、原告の論説を筑波大学のリポジトリから永久に追放するような仕打ちではないでしょうか。

そこで、この事実を報告した原告陳述書(2)と原告準備書面(1)を本日、裁判所に提出し、信じられないようなこの出来事(仕打ち)の真相解明を求めました。
筑波大学がどう応答してくるか、楽しみです。